静電気でビリビリ遊ぼう!:科学部
- 尼子
- 2016年12月8日
- 読了時間: 2分
この季節になるとやっかいなのが、静電気。
私もホワイトボードをつかっていると、よく金属の部分に触れて痛い思いをします。
それでなくても電化製品の故障の原因になったりとか、現代ではもっぱら悪者の静電気ですが、
人類が初めて使うことができるようになった「電気」でもあります。
今回はそんな静電気を使って遊んでみましょう。
まずは静電気発生装置が必要です。
それがこちら。

塩ビパイプ型静電気発生装置。コーナンで100円で売ってました。水道管コーナーです。
こいつを手ごろな布でこすってやると、びりびりと不穏な音がしてきます。
音だけで生徒が後ずさりしましたが、大丈夫です、死にゃあしません。
そしてその電気をまとった塩ビパイプを水道の水に近づけてやると、
なんと電気のパワーで水が引き寄せられます。
水は極性分子と言って、分子に電気的な偏りがあるので、こんな風に静電気に引っ張られるんです。
さて次は最古の蓄電池ともいえるライデン瓶を作ってみます。
1800年ごろにボルタが電池を発明するまで、電気をためておくにはライデン瓶で静電気をためるしかありませんでした。
ちなみに「ライデン」というのは大学名で、けっして日本語の「雷電」じゃありません。雷電瓶のほうがそれっぽいですけどね(笑)
今回作ったライデン瓶(というかライデンコップ)がこれです。

そこはかとなく作りが雑ですが、あまりきれいに作りすぎてもそれはそれで後で痛い思いをするので、こんなもんにしておきます。
プラスチックコップとアルミホイルで簡単な工作でした。

ライデンコップに静電気をためる様子。
コップの上のぴょろんとでたところに擦った塩ビパイプを一瞬当てて電気をためていきます。
そろそろいいかなーと思うところで、
「じゃあ、コップの底を持って逆の手で上のほうのアルミに触れてみよう」
ぎょっとした顔で、それでもおそるおそるやってみる生徒。触れた瞬間、
「――痛ったッ!」
と電流の衝撃をその身で感じて、叫び声をあげながら手をひっこめます。
じつはこれ、ピカチュウの電撃の10分の1くらいの電圧はあります。
それでも、次弾の装填のために少々興奮しながら塩ビパイプを擦る子どもの好奇心に乾杯。
(もちろんボルトは高くてもアンペアはごく小さいので体に害はありませんよ!)
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